セラピストはなぜセッションで苦しむのか?それは『何かをしよう』とするから

セッションが上手くなるセラピストのための

講座の申込書に多いのがセラピーが

うまくいかないという悩みである。

では、なぜセラピーがうまくいかないのか?

僕も数年前までの上手くいかない実体験がたくさんある。

その中でも僕に大きな疑問点を投げかけてくれた出来事を書きたいと思う。

ある時、師匠に僕の学びの友である友人経営者が非常に苦しんでいる。

そしてその人によっちのセッションを受けてみたら?

と言っておいたよ、

って紹介していただいた。

そして、その方から連絡があり、

僕はその人を

『なんとかしてあげたい』

と思ってセッションに赴いた。

しかし、結果は最悪だった。

僕が思ったようなセッションはできず、

かえってその人を苦しめてしまったようだった。

そのことがあってからセッションの依頼をもらうのが怖くなった。

何かが違っている。

ただ、何が違うかがわからない。

そんな状態の中に僕はいた。

今ならわかる。

文章を読み返してもらえばわかるように僕は

『何かをしようとしていた』

クライアントである人に対して

『何かをしようとしていた』

そのこと自体がおこがましい行為だったのだ。

それは自分が誰かに何かをしてほしい裏返し

その人のことをあれやこれや詮索や予想をして、どこか自分がいいと思っているところに導びこうという目に見えないコントロールが働いている。

この失敗をいろんな角度から見直して、

今、僕のセッションのスタイルは

『あなたのことを教えてください』

と言うのを大前提にしている。

なぜなら違う人間であるから、

その人のことを、その人が感じてるように

わかるはずなどありえない。

親が自分の子供のことをわからないことがあるように

恋人同士が分かり合えないことがあるように

違う人生を歩んできた人と人とが

ほんのわずかな時間で、わかったような気持ちになることはセラピストのエゴだ。

だからこそ、

『あなたのことを教えてください』

というスタンスで、ことあるごとに教えてもらう

そしてそのクライアントさんには必ず、ものごとを解決する能力があると、ただただ、それを信じてその方の話を聴く

その中で事実と感情をピックアップして、

その人が言った言葉をそのままに質問として返す。

ただそれを繰り返すだけであるにもかかわらず、クライアントさんは何かを気づいて

帰っていかれる。

不思議なことに

セラピストが

『何かをしようとすること』

をやめたときセラピーでは何かが起こるのである。

セラピストがセラピーが上手くいかない

から解放されるのには

『何かをしよう』

ということから解放されることだと思う。