働く人のゲシュタルト ワーク記録
継いでくれてありがとう。親の背中を見ているから継いでいる。縦の男の腹側(人の繋がり)
3年くらい前に、会社のことをももちゃんと
ワークした。
僕にとってゲシュタルトの初めてのワーク
ももちゃんとも初めましてだった。
その時の最初に悩みとしてあげたのが
簡単に言うと、
僕には
『職業選択の自由がなかった』
『この仕事を続けていくのが辛い』
という悩みだった。
そこで、ももちゃんは座布団を置くように
提案する。
初代、2代目、3代目
そして、僕が4代目
ゲシュタルトのエンプティーチェアである。
それぞれに座ってみる。
そして、こんなことを言うだろう
ではなくて、
その人そのものになるまで感じてみる。
初代、2代目、3代目
それぞれに、その時の状況、感情が
いろいろ混じったまま、生きていた。
昭和21年、初代は40代前半で若くして
幼い子供たちを残して
病気で死んでいった。
戦後の食糧、医療事情、
仕方なかったのかもしれない。
家族を残していく無念さを感じた。
2代目は15歳で会社を
引き継がざる得なかった。
進学校に入学していたが、
学費もままならないので中退して。
その状況を受け入れて
兄弟を養うために働くしかなかった。
3代目は2代目が事業や政治活動するために
作った多大な借金を返すために働き続けた。
親代わりの兄貴には文句が言えなかった。
兄貴もどれほど大変だったかを知っている
だけに。
働きすぎて身体を壊し、63歳で死んだ。
4代目の僕は3代目でも返し切れなかった
借金を返すために会社を継いだ。
家を守るためにはこれしか
選択肢がないと思って働いてきた。
全ての借金を返し終わって残ったのは
今後『何のために生きていくのか』
という、疑問だった。
人生目標が借金返済だった僕は
返済し終わった自分の生き方が
創造できなかった。
このタイミングでももちゃんの
ワークショップに参加した。
ワークをしてもらって
『気づいた』ことは
『職業選択の自由がなかった』
ではなくて、
『自分が継ぐ』ことを選択していた。
それは、家族を守るために
働いていた親父がかっこよかったから。
その背中を小さい頃から
見続けていたから。
親を尊敬していた。
これに気づくまでは
『仕事を選ぶこともできなかった』
という被害者意識を持って、
仕事をしていた。
そうではなくて、
自分で、自分の人生を選択している。
最後にももちゃんが
この男のラインに『欠けていたもの』
を足してみる提案をしてくれる。
初代から2代目へ
2代目から3代目へ
3代目から4代目へ
『継いでくれてありがとう』
の言葉を言う。
それぞれの立ち位置で
この一言が心から欲しかった
と感じることができた。
なぜなら、家を、会社を、仕事を
継ぐということは
生き方、想いを継ぐことだから。
現実的には言われていない
『継いでくれてありがとう』
の一言が
4代を繋いでいる。
目に見えない縦の腹側(人の繋がり)。
見えないけど、感じると生きる力になる。
このワークで
人生の被害者的な立ち位置から
『人生を選択して生きている人』
を感じることができた。
何十年も悩み続けていたことが
たった数時間のワークで
人生の見え方が変わる。
見え方がが変わるから
ものごとの捉え方が変わる。
捉え方が変わるから選択が変わる。
ワークが人生を変えるきっかけを創る。
固着した視点を
全方位から自分を見直すことができるのが
ワークだと感じています。
このワークをきっかけに
ゲシュタルトを学び始め
今後『何のために生きていくのか』
という、疑問を
自分自身に問い続けて
ビジネスセラピストを開業するに至った。
『人の本質に触れる』
ことを仕事にしたいと感じている。
このような体験を
同じような生きづらさを感じている人に
『ビジネスシーンにセラピーを』
というテーマで
一生懸命生きている人に届けたい。