本当にしたいことがわからなくなった時は。本当にやりたいことの前にそれを言ったら〇〇になるという嘆きがある。
セッションをしていて、
『本当はどうしたいの』
という質問を投げかける時があります。
部分的なことだと、本当はこうしたかった
と言葉が出てくることが多いのですが、
自分がどう生きたいとか
どんな働き方をしたいとか
につながる質問の時は答えが出てこない方が
多数います。
出てこないというより、思考が停止する
という方が感覚的にあっているかも
知れません。
あるいは自分の奥底から出てきた
感覚ではなくて、頭で考えた、
他の人から見ても受け入れられやすい
生き方や働き方を話す人もいます。
言葉にパワーがなくて、違和感を感じる。
これは何が起きているかというと、
本当にしたいことをすると、〇〇になる
という過去の痛みがそこにあります。
それも頭で覚えてる痛みではなくて
身体が覚えている痛み
だから筋肉反応としてそれを言おうとすると、身体が硬直したり、喉が閉まったり、
言うことに強烈なブレーキがかかる。
あるいは『ほんとうにしたいことをする』と
大きな罪悪感に襲われたり、
自分が悪人になったような感覚に襲われる
人もいるかもしれません。
僕はこのタイプです。
これは『ほんとうにやりたいこと』
を感じてはいけない嘆き
これを言うと大切な人を悲しませる。
あるいは悲しませた経験を思い起こす。
多くの場合は両親に関することかな
って思います。
僕は、『ほんとうにしたい仕事、夢』を
親に伝えたことによって、両親がめちゃくちゃ悲しみました。
親は会社を後継することを心から
望んでいたし、
幼い頃からずーっと言われてきた。
それをやらないで、自分の夢を生きてみたいと、高校生の素直な気持ちを親に伝えた。
それが、家族の中に大変な悲しみを
生み出した。
それ以来、自分の奥底から湧いて出てくる
夢を語ることがなくなった。
誰も悲しまない当たり障りない夢しか
言わなくなった。
夢を語る＝人を悲しませること
とても悪いこととして、
僕の中にインプットされた。
その、強烈に身体にインプットされた
『ほんとうのことを言ってはいけない』
を和らげるのは大変な時間と苦しみを伴う。
自分の嘆きを感じてあげることだから。
急激にそこにいかずに、まずは、
自分に時間をとってあげて、
小さなことから自分を満たすことを始めます。
僕の場合は、最近であれば、
ダイエットしていたので
常にお腹が減っていました。
それをカロリーの低いものを
お腹いっぱい食べてみることをします。
そして少しずつ身体の反応を緩めていくと
あるときに、自分の中に〇〇したいなぁって
浮かんできたことを行動するようにしてみます。
例えば僕の場合は、一日1階海を見る。
歩いて10分で海だから、散歩にもなる。
そして、その次は週に3回、
サーフボードを持って海に入る。
これはサーフィンをするにすると、
もっとうまくやらなきゃとか
他の人と比較してあーなりたいと
かかえってプレッシャーやストレスに
なるので、あえて板を持って海に行く。
そして海に浮かぶという程度にしています。
そうこうしてるうちに自分の中で
何が起きてきたかというと、
好きなことをやると
自分は悪いことをしている
罪悪感が生まれるということが
徐々に和らいできます。
朝の湘南の海は仕事前にサーフィンする人
で天気がいいと週末の海並みに混んでいる。
ぜんぜん悪いことしてないよね。
朝の仕事前に海に入っているわけだし。
徐々に罪悪感が和らいでくると、
本当にしたいことがじんわりと
浮かんでくる。
じんわりと浮かんできたものを
じっくりと感じてあげる時間を取る。
そんなことを繰り返すように意識しています。
身体に刻み込まれた
『ほんとうにしたいこと』
を言ったり、やったりすることに
対する罪悪感がじんわりと
溶けてくるのを感じます。
身体のブレーキが緩んでくると
とってもパワフルな
好奇心に満ちた自分に出会いだすのです。
『ほんとうにやりたいこと』
を創り出すのはここの自分。
もしも本当にやりたい事とか、
本当にやりたい仕事とか、
言われたときに思いつかない、
思い浮かばないようなことがあるならば、
参考にしていただけるとうれしいです。