僕らセラピストはつい、セッションって言ってしまうのですが、セラピーを受けたことない人はなんのこっちゃ?
ですよね(^^;;
そんな質問を受けたので、書いていこうかと思います。
まず、ひとえにセッションといっても、正直、セッションをする人によって時間もやり方もマチマチのように思えます。
僕の場合は基本60分〜90分のセッション
その後、セッションを振り返ってを30分くらい
お話を聴くベースの手法はゲシュタルトセラピーをベースとしています。
話してくれたことの根っこをゲシュタルトセラピーで明確にして、ビジョンコーチングで現状にフィットするように一緒に創り上げていきます。
ゲシュタルトセラピーの一番の特徴は身体にアプローチするところです。
身体にアプローチとは僕たちは人間である前に動物です。
何か起きた時は頭で考えるよりも先に身体が反応します。
車に突っ込まれそうな時に
車の速度が○○キロでハンドルの向きが真っ直ぐだから早急に避けなければならない
なんて考えている人はいないですよね笑
引かれてペッチャンコになっちゃいます。
考えるよりも先に無意識に身体が反応してなんとか生き延びようとする
この瞬間を見逃さないセラピーがゲシュタルトセラピーです。
実際のセラピーではクライアントさん(話し手)が多くの場合、一生懸命、状況を説明しようとしてストーリーを話してくれます。
それはそれで大事なのですが、そこには答えはありません。
ストーリーの中のある出来事の起きた瞬間の身体の反応、そこにあった感情を思い出すことでセッションが動き出します。
先日もあるクライアントさんが一生懸命話してくださっていたんですが、僕は失礼を承知で話を一度止めて、ある瞬間に戻ってもらいました。
まるでテープを巻き戻すかのように
もうちょっと前の、もうちょっと前にというふうに
そして、ある瞬間、この時は
友人がクライアントさんに声をかけた瞬間
に戻ってもらって、その瞬間の身体の感じ、感じた感情を思い出してくださいとお願いしました。
そしたらクライアントさんが
あー!!!
って、言われて
イヤだったんだ!
って思い出したんです。
そう、イヤだったからずっとそのことが気になっていたんだけど、イヤだったという感情を感じないようにしていたから何が原因でこんなに悶々としているのか?が
わからない。
このイヤだった瞬間を見逃さない。そこに大切な感情があるから
そのために僕はたくさんのトレーニングを積んでいる。
感じたことが身体を動かしている。
感じたことと考えてことがズレていると違和感があったり、なんか行動していてもパワーが出ない。
ほんとはどうしたかったのか?
を感じなおすと自分の感情と行動が一致して、人とのコミュニケーションがシンプルになり、やろうとすることにもパワーが出る
ゲシュタルトセラピーで見つかったほんとの欲しかったもの、欲しかったけど手に入らなかったもの、意識しなくても自然にやってしまうもの
これらを原動力としてビジョンコーチングで今の現状を振り返って見る。
すると今まではAまたはBという二択だったけどAもBも両方のいいところをとってCだったり、今までもあったんだけど利用していなかった経営資源を使って何かが生まれたり、効率化できたり、人とつながったり
思いもしなかった新しい発想が生まれて悩んでいたことがスッキリするだけではなくて、悩んだお陰で新たな何か(人との関係、経営視点、新商品、コラボなどなど)が生まれます。
僕はビジネスセラピストなので、可能な限り、悩みをただの悩み解決、癒しで終わらせないで、解決、癒されたからこそ生まれたスペースに新たな可能性を見いだすことを心がけてます。
新たな可能性に向かって進み出すと次なる進めないプレーキが見つかる
僕たちは自分がこれ以上傷付かないように何十年もかけて何重もの安全装置を作り上げてきてます。
だから、新しいことを始めて動き出すとブレーキが何度もかかるのは当たり前なのです。
今いる慣れたところから変化することは恐ろしいことなので。
たとえ、今いるところが決して好ましくなく、これから行くところがとても良さそうなときでも、慣れた安定して居心地が悪い場所に留まろうとすることはよく起きることです。
だからこそ、一般的な人には継続的に関わる定期セラピーが有効になるのです。
慣れた安定した居心地の悪いところに戻ろうとする自分を責めることが起きたとしても、それはごく普通のことだから安心して話していいし、なんなら一緒にそこにとどまろうとしてくれるセラピストの存在が前に進む準備ができた時に力になるのです。
心理的安全の場を創り出すのがセラピストの仕事でもあると感じています。
安心、安全だからこそ、ほんとうに思っていたこと、感じたことを話せる。
話せたからこそ、ちょっと進む
そんな変化の瞬間に立ち会えるのがセラピスト
僕はとても楽しい仕事を見つけた!
って思っています。