昨日、僕の身体に起きたことを書きたいと思います。
身体の感覚がマヒするようなトラウマ体験を追体験しました。
現在、僕が経営する自動車会社では税理士と別に
税理コンサルタントを重松直江税理士事務所にお願いしています。
簡単に言えば、適切な納税をしつつ、いかに会社にお金を残していくか？
を相談、アドバイスができるところです。
その直江さんより決算期の変更のアドバイスをいただきました。
数十年前は閑散期だった現在の決算期は現在繁忙期になってしまっているので
見直しをして、変更をしたほうがいいとのこと。
こんなアドバイスは今まで４社の税理士事務所とお付き合いしたけど
誰もしなかった僕にとって斬新なアドバイス。
決算期終了時が当社の繁忙期なので、現在は閑散期
繁忙期のない中で決算するわけなので赤字になることが明白な状況を理解しつつ
今後のために決算期変更を実行
予想どおりの赤字。頭では理解している。
ここからが本題のトラウマ追体験
頭で理解しているはずの赤字なのにめちゃくちゃ気分がすぐれない。
胸のざわさわがとまらない。
直江さんと打ち合わせをしていてもいつものように楽しくなく
漫然とした不安の中にいて、思考がまわらない。
そんな様子の僕をzoomの画面で見て、直江さんは何度も
「大丈夫だよ」と声をかけてくれる。
表情、態度を画面越しに感じて声をかけてくれるやさしさを感じていると
ふいに想い出す恐ろしい場面の数々。
過去の決算で赤字を出した時には、お金が足りなくなって
金策の奔走し、ボーナスを出せないことで社内の空気は悪くなり
やがてそこかしこで会社の（社長の）批判が始まる。
それを打ち消すように社員に強く当たったり、必死に営業をしなければ
明日の支払いにも困るという、思い出したくもない
ボロボロに傷ついた過去。
そんな記憶が決算書の経常利益にマイナスが付いただけで一瞬にして引き戻される。
手足は冷たく、呼吸は浅く、何とも言えない不安に包まれる。
心理学を学んだことで、過去に起きた様々なイヤなことが、いま、起きていることではない
と頭では理解しても、身体に深く、深く刻まれた痛々しい感覚は
思考よりも先に神経回路が反応して身体が防御態勢にはいる。
ポリヴェーガル理論でいう背側迷走神経が優位になって、無感覚になり、これから起こる
つらいことを感じないようにして自分が傷つくことから守ろうとする。
自分で決めて、頭では理解していることでも、そしていくら心の構造を理解したところで
本能的に反応が起きてくることには変わりない。
人間である前に生物であるとゲシュタルトセラピーでは定義している
そして、その反応が起きているということは、僕自身、そのトラウマからまだ、癒されてはいない
このようなときは、その感覚を忘れないうちにプロにセッションしてもらうに限る。
しかも、かなりの強いトラウマなので、そのトラウマにも対応できるセラピストにお願いしたほうがよい。
自身の中に隠されているこのような感覚を一つ一つ丁寧に扱ってあげること
こんな地道なことが自分を大切に扱うことであり
自分が自分でいてよいという許可につながる。
とてもつらい体験ほど、明確にならなように、今回の僕で言えば
ざわざわする、気分がすぐれない、不安に包まれる、手足が冷たくなる
などというサインを伴って知らせてくれる。
今回は税理士なんだけど、セラピーも学んでいるなおちゃんがサポートしてくれたことによって
「あ～めちゃくちゃ決算の赤字が怖かった」ということに気づけた。
最後に「ほんとに怖かったんだね。今後はこんな思いをさせないようにするね」
と言ってくれたなおちゃんにとても救われた。
お金に怖いが付きまとう僕には、彼女のようなお金のプロフェッショナルの存在は心強い。
自分の出来ないこと、弱いところを得意な人に助けてもらう
それはできなくても、弱くても、自分存在に価値がある
という自己信頼が出来た時に産まれる人との信頼関係ではないだろうか。
虚構や虚勢ではなくて、自分をそのまんま受け入れることが本当の強さ
決算書の－に縦に棒を一本引いてみる
＋になったらなんだか「ほっ」とする
僕らは世界を見たいように見ている
－も＋もどちらにフォーカスするかでどちらもその人にとっては真実だ。