僅差が大差のほんとうの意味とは。過剰サービスしてしまう心の構造 自分の価値を感じることで適正価格の設定ができる。
商品やサービスを販売する時に、
過剰サービスしてしまうことは
ないでしょうか?
僕はかつて営業をしている時に
よくありました。
お客様が求めているわけでもないのに
必要以上にサービスをしてしまう。
喜んでくれるならいいのですが、
成約に至らなかったり、喜んでもらえないと
かなりの精神的なダメージを感じていました。
何が起きていたのか?
それは、自分が売っている商品やサービスを
自分が高いと感じていたのです。
だから、売るために必要以上のサービスを
してしまう。
何が商品やサービスを高いと
感じさせてしまうのか?
それは、自分に対する
自信のなさだったのです。
自分自身に価値を感じていないから
自分の販売している商品、サービスも
価値がないように感じている。
だから、商品、サービスが
高いわけではないのです。
これは身体で感じる感覚なので、
いくら頭でいろいろ考えて、
商品やサービスの価値を高めようとしても
いざ、販売しようとすると、
潜在的に怖さがある。
自分自身に価値を感じていないから
自分が販売するものの価格に
対して怖さが生まれる。
それを感じないようにするために
過剰サービスをすることで
足りない価値を埋めようとしている
心の動きが奥にある。
適正価格で販売できるように
商品やサービスの価値を伝えようと
しているのだけれども、
これでは根本的には解決されない。
大元には自分に対する無価値観があるから。
この構造がわかれば、
商品やサービスの価値を伝える前にすること。
自分自身の価値を客観的に適正に見直す。
自分が自分にダメを出している状態から
自分が自分にオッケーを出す状態を
創り出すことに注力する。
遠回りしているようだが、
結局は商品やサービスを販売している
自分の価値を高めることが
迷わない価格決定につながる。
自分に自信が生まれるから
意思決定プロセスが早くなる。
僕が自身の講座で実践して効果的だった一例
本当は自分で自分の価値を感じることが
一番シンプルでパワフル。
セルフパートナーシップができると
世の中の見え方が変わってくる。
まだ、そこに到達していない人は
まずは、グループのメンバーで
お互いに価値を伝え合うことから始める。
付箋を用意してください。
1人の人に対して、グループのメンバー複数で
目の前にいる人の価値を時間内に
できるだけたくさん短く書きます。
書いてもらっている人は
ドキドキして待っていてください笑
優しいとか、真面目とか、誠実とか
グループのメンバーが付箋に書いた言葉
そこに書かれている言葉の総和が
その人の価値です。
自分の価値を他者を通じて客観的に
伝えてもらうことで
自分の価値を見直します。
その時に生まれる
自分は自分であっていいという
身体の感覚が自信になります。
役割ではなくて、自分のままでいることに
その人のほんとうの価値があるのです。
自分のままでいることの感覚を大切に感じて
商品やサービスを提供した時、
今までとは違い、価格ではなくて
価値を感じながら販売できる瞬間が
生まれると思います。
商品やサービスではなくて、
自分自身を買ってもらったような感覚。
自分が自分の価値を感じる。
自分の価値を感じている自分が
商品やサービスを提供する。
その時の自分が自分でいる感覚を大切にする。
自分が自分のままでいる。
この、ちょっとした差、
僅差が大差につながるのです。
感覚的なちょっとした差
その差を買う人も感じています。
買うなら心地いい人から買いたいのが
人の心理です。
心地いい人とは、自分自身の存在を
自分が認めて許している人。
自分のままでいる人。
そんな人を前にすると、
お客様も、自分が自分でいていい
という気持ちが湧いてきます。
ものごとの捉え方を少し変えてみる。
視点の変化が、
人生に大きな影響を与えているのです。