社会の枠へ入る 自分で自分の枠を作る 枠から出るには自分で作った枠組みを変える
1月9日に日本ゲシュタルト療法学会で
たくさんのベテランの方に混じって
一コマを受け持ってワークショップを
開催しました。
今回、初めて、ワークしながら
ファシリテーター(セラピスト)が
何を感じて
何を考えて
どんな展開をするのか
というのをビデオを見ながら
一時停止するように
リアルにワークしながら、
ポイント、ポイントでワークを止めて
解説をする
というデモワーク(デモセッション)
に挑戦しました。
なぜなら、初心者や、
ワークをうまくできてないなぁって
感じている人が、
ファシリテーター(セラピスト)が
黙って話を聴いている時に
何をしているのかを知りたいと思ったのです。
僕は、初心者のとき、これを知りたくて、
ワークのビデオを何回も巻き戻して
聞き直していました。
でも、これはあくまでビデオを見ている僕が、
こうであろうって想像しているだけ。
実際、ワークをしている人の、その瞬間
何をしていたのかを
聴けたわけではない。
これを聴きたいとずっーと前から
思っていたんです。
ワークしながら解説をするのを
見られる機会がないから
それなら、自分がやってしまおうって
企画しちゃった。
参加してくれた方から
よかったとか、斬新だったとか、
参考になったとか
指導書として本を書いて欲しいとか
感想のメッセージや
知っていれば出たかったとか
同じ時期に学んでいた人からは
ここ数年の変化を嬉しく感じているよー
って言葉をもらい、
やってみてよかったなぁって
感じています。
なにより、僕が先生と慕っている人たちから
先生自身がやっているワークを
一瞬一瞬を切り取って振り返る作業を
してみようと思ったよ
という言葉をもらえたことは
大きな自信になった。
でも、実は前日夜まで、
悶々としていました。
めちゃくちゃビビっていた。
誰もやってないからね。
前例がないし。
やっぱり、無難にいつも自分がやるような
ワークショップにした方がいいのかも
とか、臨床心理士や学術的な方から
専門的な質問が出たら、ちゃんと
答えられるか、心配になって
資料をチェックしたり。
ゲシュタルトという自分が理解している
枠の中にとどまった方が
自分も安心を感じているように思った。
自分でゲシュタルトという枠を作って
その中でワークショップをする。
もし、これをするなら、
僕じゃなくていいよね！
他にもたくさん優秀な方がいる。
ゲシュタルト歴の浅い
僕がやるからこそ
同じように学んでいて、
わからないことを
感じている人の気づきにつながる。
それにチャレンジしないと
せっかくワークショップを受け持つ機会を
もらった意味ないじゃん
って腹が決まったのが
前日の夜遅く。
自分で勝手に作り出した
ゲシュタルト学会という社会の
イメージを自分で変えていく。
ゲシュタルト学会は
哲学テーブルの団体で
新たな学び方を提案すること
を受け入れてもらえる
という枠組みに変わった時に
自分が自分でいて、
新たな取り組みを発表して
持ち時間の2時間30分を
駆け抜けられた。
いろんな意味でチャレンジさせてもらう
機会になりました。