行動の壁 行動した人と行動しなかった人の間には得られた情報量が格段に違う。できない行動をいかにしてできるようにするのか
ビジネスシーンのことについて、
よく相談を受けることの一つに、
『頭ではわかっているけど、
行動できない』がある。
行動する人と行動しない人の間には
とても大きな壁がある。
意識面での違いは、
行動する人は、今の100%を出そうとする。
行動できない人は、
理想の自分を100%として
今の自分を見ている。
理想の自分に達していないので、行動しない。
だから、行動しない人は、
あれができたらやろうとか、
こんな時期になったらやろうとか、
行動することを先延ばしにする。
行動する人は、今できることを、今やる。
その差はとても大きく、
行動した人は、行動した分だけ
体験経験が得られる。
いいか、悪いかは別にして、
行動したことへの情報を得る。
行動しない人は、
頭で考えてばかりいて、不安が募る。
不安がどんどん大きくなるから
ますます、行動しない。
行動した人は、たとえそれが、
思ったような成果ではなかったとしても、
このやり方では思ったような成果が
得られないんだという、情報が得られる。
次は違うやり方をしてみる。
トライ&エラーで精度を高めていく。
行動しない人は、まだ体験もしたことのない
新たなことを成功する確信が
持てるまで行動しない。
成功する確信が持てる頃には、
すでに次の課題がもう目の前に現れている。
だから、前にやっておけば得られた情報を
やってないことによって、
未知の世界にしてしまい、
次の課題をさらに大きくしてしまう。
かつての自分は行動できない人だった。
石橋を叩いて、叩いて、叩き割る。
不安に包まれて、見なかったことにする。
振り返ると、こんなことばっかり
していたなぁって思う。
実は行動する人も、行動しない人も、
能力的にはそんなに差がないと考えられる。
要は行動するかしないかの差だけなのである。
ビジネスセラピストとして、
働く人のメンタルサポートをすること
の1つに、【『行動の壁』をどうやって
乗り越えられるかを共に考えること】がある。
その行動の壁を乗り越えるにあたって、
まず、確認しなければいけないことは、
なぜその行動が自分にとって
必要なのかである。
本人が腑落ちしていないケースが多い。
もしかしたら、その行動の動機が
誰かから、やったほうがいいと
言われたから、やっているの可能性もある。
一般的にはやるべきだという考えを
を鵜呑みにしているケースもある。
だから、行動ができないというような
相談を受けたときは、
その人にとって、
その行動が本当に必要なものであるかどうか
というところから話を聴いていく。
この時に、かつての自分の経験が役にたつ。
行動できなかった自分があるから
目の前にいる行動できない人の
気持ちに共感できる。
また、どのように行動できるようになったか
という自分のプロセスがクライアントの
ヒントとして機能することもある。
そして、本当に必要なものである
にもかかわらず、
行動できないというケースについては、
なぜ、その行動が必要なのかというところが
行動する本人にとって、
不明確なケースが多い。
この、なぜやるかが不明確であると
やらなければならない大変な要素ばかりが
見えてしまい、行動につながらないのである。
セッションでは、行動するか、しないか
の基準になるもの
を相談者とともに探求していく。
言葉や気持ちとして、表現されてはいないが、
心の奥底で、
その人にとって、
『大切なものやこと』
が浮かびあがってくることがほとんどである。
その『大切なものやこと』を
実現するために行動が必要なのか否か
という基準が生まれる。
一度、この基準が生まれると
次からは判断に迷わなくなっていく。
解決のプロセスを体験するからである。
本来なら
理念やビジョン、想いなどがこれにあたるが
これらが判断基準として
機能していないのであれば
今一度、練り直す機会かもしれません。